null(言語によって nil や None)は、変数 に 「何も入っていない・値が存在しない」 ことを表す特別な値です。「まだ決まっていない」「見つからなかった」といった状態を表すのに使われます。
たとえば「入力された住所」を持つ変数は、まだ入力がなければ null になり得ます。空文字 ""(長さ0の 文字列)とは違い、null は「そもそも値がない」ことを意味します。
null は便利な一方、扱いミスが多い値でもあります。null のものに対してうっかり操作しようとすると、多くの言語でエラー(いわゆる「ヌルポ」=ヌルポインタ例外など)になり、プログラムが止まってしまいます。
そのため、近年の言語は対策を用意しています。
- 使う前に null かどうか確認する(
if (x != null))。 - null を許すかどうかを型で区別する(TypeScript など)。
- 「無いかもしれない値」を安全に扱う仕組み(Optional 型など)。
「その値は null になり得るか?」を意識する習慣が、バグ を大きく減らします。