導入
実務ではコマンドではなくVisual Studioの画面からビルド・実行するのが主流です。特に重要なのが「Debug(開発用)とRelease(配布用)の違い」、そして「F5 と Ctrl+F5 の違い」です。この2つを正しく使い分けられるようになりましょう。
図解
flowchart TB
subgraph 構成["ビルド構成"]
D["Debug<br/>最適化なし・デバッグ情報あり<br/>開発中に使う"]
R["Release<br/>最適化あり・軽量・高速<br/>配布・本番に使う"]
end
subgraph 実行["実行方法"]
F5["F5<br/>デバッグ実行<br/>ブレークポイントで止まる"]
CF5["Ctrl+F5<br/>デバッグなし実行<br/>止まらず速い"]
end
style R fill:#e8f5e9
style F5 fill:#e1f5fe
詳細手順
- スターター
100-vs-build-debug/starter.zipを展開し、.slnファイルをダブルクリックしてVisual Studioで開く - 上部ツールバーの構成ドロップダウンで
DebugとReleaseを切り替えられることを確認する
- メニュー ビルド → ソリューションのビルド(またはCtrl+Shift+B)でビルドし、下部の「出力」ウィンドウに「ビルド: 成功 1」と出ることを確認する
- コードの行番号の左の余白をクリックしてブレークポイント(赤い丸)を置く
- **F5(デバッグ実行)**で起動する。ブレークポイントで実行が一時停止し、変数の値をその場で確認できることを体感する
- 次に**Ctrl+F5(デバッグなしで実行)**で起動する。ブレークポイントを無視し、止まらずに速く実行されることを確認する
Debug と Release / F5 と Ctrl+F5 の使い分け
- Debug:最適化を抑え、デバッグ情報を多く含む。開発中はこちら。
#if DEBUG(前章)も有効になる - Release:最適化が効き、軽量・高速。他人に配布する・本番にデプロイするときは必ずReleaseでビルドする
- F5(デバッグ実行):デバッガを付けて起動。ブレークポイントで止まり、ステップ実行や変数監視ができる
- Ctrl+F5(デバッグなし実行):デバッガなしで起動。止まらないぶん速い。動作を素早く確認したいときに使う
- 補足:F9でブレークポイントの設定/解除、F10でステップオーバー(1行実行)、F11でステップイン(メソッドの中へ)
まとめ
- Debugは開発用・Releaseは配布用(配布は必ずRelease)
- F5はデバッグ実行(ブレークポイントで止まる)、Ctrl+F5はデバッグなし実行(止まらず速い)
- F9=ブレークポイント、F10=ステップオーバー、F11=ステップイン
次回: ビルドで生まれる成果物「exeファイルとdllファイル」を学びます。
テンプレート構成(教材制作用メモ)
100-vs-build-debug/
└── starter.zip # .sln / ブレークポイント体験用の分岐のあるコンソールアプリ / README(手順・スクショ差し込み位置)