導入
ディープラーニングの中心にあるのがニューラルネットワーク。人間の脳の神経細胞(ニューロン)のつながりに着想を得た仕組みです。
説明
ニューラルネットワークは、たくさんの小さな計算単位(ノード)を**層(レイヤー)**状に並べたものです。入力層から出力層へ、層を通るたびにデータが変換されていきます。
flowchart LR
subgraph 入力層
i1(( )); i2(( )); i3(( ))
end
subgraph 隠れ層
h1(( )); h2(( )); h3(( )); h4(( ))
end
subgraph 出力層
o1(( )); o2(( ))
end
i1 --> h1; i1 --> h2; i2 --> h2; i2 --> h3; i3 --> h3; i3 --> h4
h1 --> o1; h2 --> o1; h3 --> o2; h4 --> o2
各つながりには重みという数値があり、学習とはこの膨大な重みを少しずつ調整する作業です。第2章の線形回帰で「傾きと切片を調整した」のと、根っこは同じ発想です。違いは規模――ディープラーニングでは層を深く重ね、重みが数百万〜数十億個にもなります。
**「ディープ(深い)」**とは、隠れ層をたくさん重ねることを指します。層が深いほど、単純な特徴(線・角)から複雑な特徴(目・顔)へと、段階的に高度なパターンを学べるようになります。これが画像認識などで威力を発揮する理由です。
この技術ができること
| 分野 | 例 |
|---|---|
| 画像認識 | 写真の物体判定、医療画像の診断支援 |
| 自然言語処理 | 翻訳、要約、ChatGPT のような対話AI |
| 音声 | 音声認識、音声合成 |
| 生成 | 画像生成、文章生成 |
まとめ
- ニューラルネットワークは、ノードを層状に並べ、重みを調整して学ぶモデル。
- 層を深く重ねたものがディープラーニング。複雑なパターンを段階的に学べる。
- 学習の根本(数値を調整して誤差を減らす)は、これまで学んだ回帰と地続き。