導入
まずは足元から。「このサーバー自身は、どんな IP アドレスを持っているのか」を確かめるのが ip コマンドです(TCP/IP のインターネット層を見る道具)。ネットワークの調査は、たいてい「自分の住所の確認」から始まります。
説明
ip a(ip addr の短縮)で、このサーバーのネットワークインターフェイス(通信の口)と、割り当てられた IP アドレスを一覧できます。
ip a
2つのインターフェイスが出てきます。
- lo(ループバック)… 自分自身を指す
127.0.0.1。前のレッスンで学んだ localhost の正体です。 - eth0(有線LAN)… 外とつながる本物の口。
inet 10.0.2.15/24が、このサーバーのプライベートIPアドレスとサブネットです(レッスン22の/24を思い出してください)。
「このサーバーから、どこへ向けてデータが出ていくのか(=経路)」を見るには ip r(ip route)を使います。
ip r
default via 10.0.2.2 の行が デフォルトゲートウェイ——「行き先が分からないデータは、まずここ(ルータ)に渡す」という出口です。家から外へ出るときの玄関にあたります。
ip aは、昔のifconfigというコマンドの後継です(netstatに対するssと同じ関係。第8章のiptables/nftも同様)。現場にはまだifconfigも残っているので、ifconfigと打つと同じような情報が古い形式で出ることも見ておきましょう。
やってみよう
ip a を打って、lo(127.0.0.1)と eth0(10.0.2.15/24)の2つが出ることを確認しましょう。ip r でデフォルトゲートウェイ(10.0.2.2)が「外への出口」であることを見て、ifconfig でも似た情報が出ることを比べてください。
演習
このサーバーのネットワークインターフェイスとIPアドレスを一覧表示してください。
ヒント1を見る
アドレスを見るのは ip a(ip addr の短縮)です。
ヒント2を見る
ip a と打つと lo と eth0 が出ます。