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Solanaコース · 第1章 Solanaとは何か · レッスン2

なぜSolana? 速くて安いブロックチェーン ― 高速・低コストという勝負軸

ローカル実施

導入

Ethereum で人気のdApp分散型アプリケーション)が混み合うと、送金や取引の手数料が数千円になることがあります。「アプリを使いたいだけなのに、手数料の方が高い」という状況は、ブロックチェーンが実際に多くの人に使われるうえで大きな壁でした。Solana はまさにこの壁を壊すことを目標に設計されています。

説明

Ethereum のようなブロックチェーンでは、取引を処理してもらうために ガス代(手数料)を支払います。ネットワークが混雑すると、取引を早く処理してもらうために利用者どうしがガス代を競り合い、手数料が高騰します。また、1秒間に処理できる取引数(TPS: Transactions Per Second)にも限りがあり、これが「混雑 → 手数料高騰」の根本原因になっていました。

Solana は、この2つの課題(低いスループット・高い手数料)に正面から取り組んで設計されたブロックチェーンです。理論上は数万TPSという高いスループットを掲げ、手数料は1取引あたり1円未満に収まることがほとんどです。この速さと安さを支えている技術的な工夫(Proof of History や並列実行エンジンなど)は第2章で詳しく見ていきます。

観点Ethereum(初期の設計)Solana
スループット数十TPS程度数千〜数万TPS
手数料混雑時に高騰しやすい常に非常に低い水準
状態管理コントラクトごとに分散単一のグローバル状態を全ノードが共有

Solana が「単一のグローバル状態」を持つというのは、ネットワーク全体でただ1つの台帳の状態(誰がどんなトークンを持っているか、各プログラムのデータはどうなっているか)を全ノードが共有し続けている、という意味です。これによって、あるアプリが別のアプリの状態を直接参照するようなことも、比較的スムーズに行えます。

この速さと低コストを背景に、Solana では DeFi分散型金融。貸し借りや取引所などを銀行のような仲介者なしで行う仕組み)、NFT(唯一性を持つデジタル資産の証明)、決済アプリなど、取引の回数が多く即時性が求められる用途で特によく使われています。

演習

「手数料が高い」「処理が遅い」という2つの課題は、なぜセットで語られることが多いのでしょうか。ネットワークが混雑する状況を思い浮かべながら考えてみましょう。

ヒント1を見る

1秒間に処理できる取引数に上限があると、その上限を超えた分の取引は「順番待ち」になります。

ヒント2を見る

早く処理してほしい人たちが手数料を競り合うと、待ち行列の解消と引き換えに手数料が上がります。