導入
このコースもついに最終レッスンです。ここまで学んだ知識を、これからどう実践に活かしていけばよいか、次の一歩を示します。
説明
1. 実際に手を動かす環境
- OnlineGDB (COBOL) … ブラウザだけで手軽にCOBOLを試せます。まずはここから。
- GnuCOBOL … 本格的に学習を続けるなら、手元の環境にインストールしておくと、ファイル入出力(第7・8章)も含めて自由に試せます。
2. このコースの総復習として書いてみるプログラム
学んだ知識を組み合わせる練習として、次のようなミニプログラムを自分で書いてみることをおすすめします。
*> 総復習の例:簡単な在庫管理の一部
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. INVENTORY-CHECK.
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 WS-ITEMS.
05 WS-ITEM OCCURS 3 TIMES.
10 WS-ITEM-NAME PIC X(10).
10 WS-ITEM-QTY PIC 9(4).
01 WS-I PIC 9(1).
PROCEDURE DIVISION.
MOVE "PEN" TO WS-ITEM-NAME(1).
MOVE 5 TO WS-ITEM-QTY(1).
MOVE "NOTE" TO WS-ITEM-NAME(2).
MOVE 0 TO WS-ITEM-QTY(2).
MOVE "ERASER" TO WS-ITEM-NAME(3).
MOVE 12 TO WS-ITEM-QTY(3).
PERFORM VARYING WS-I FROM 1 BY 1 UNTIL WS-I > 3
EVALUATE TRUE
WHEN WS-ITEM-QTY(WS-I) = 0
DISPLAY WS-ITEM-NAME(WS-I) ": 在庫切れ"
WHEN WS-ITEM-QTY(WS-I) < 10
DISPLAY WS-ITEM-NAME(WS-I) ": 残りわずか"
WHEN OTHER
DISPLAY WS-ITEM-NAME(WS-I) ": 十分な在庫"
END-EVALUATE
END-PERFORM.
STOP RUN.
この短いプログラムには、第3章の集団項目とOCCURS(第6章)、第5章のPERFORM VARYING、第4章のEVALUATEが詰まっています。このコースの各章がどうつながっているか、振り返る材料にしてみてください。
3. さらに学びを深めるために
- ファイル処理(第7・8章)を実際に動かす … テキストファイルを自分で用意し、GnuCOBOLでREAD/WRITEを実際に試すと、理解がぐっと深まります。
- SORT文・MERGE文 … 第7章で名前だけ触れた、COBOL標準のソート・マージ命令を調べてみましょう。
- CICS・DB2などの周辺技術 … メインフレームの実務では、COBOLはオンライン処理基盤(CICS)やデータベース(DB2)と組み合わせて使われることが多くあります。COBOL単体の先にある世界として、名前だけでも知っておくと視野が広がります。
COBOLは、生まれてから60年以上を経てもなお、社会の基盤を支え続けている言語です。このコースで学んだ「英語のように読める文法」「4つのDIVISIONという骨格」「PICTURE句によるデータの正確な表現」「PERFORM・ファイル処理・サブプログラム分割」は、そのままレガシーシステムを読み解く土台になります。ここからは、実際のコードに触れながら、少しずつ経験を積み重ねていってください。
試すには
このコースの第1章から第10章までのタイトルを見返し、「一番印象に残った章」と「もう一度読み直したい章」をそれぞれ1つ選んでみましょう。そこから復習を始めるのが、次の一歩としておすすめです。