導入
レッスン6で「COBOLは使うデータを先にまとめて宣言する」と説明しました。その宣言をする場所が DATA DIVISION で、その中でも最もよく使うのが WORKING-STORAGE SECTION(作業用記憶域節)です。
説明
WORKING-STORAGE SECTIONは、プログラムの実行中ずっと使う「作業用の変数(メモリ領域)」を宣言する場所です。
DATA DIVISION.
WORKING-STORAGE SECTION.
01 WS-MESSAGE PIC X(20) VALUE "Hello, COBOL!".
01 WS-COUNT PIC 9(3) VALUE 0.
WORKING-STORAGE SECTION.… 作業用の変数をこれから宣言する、という宣言。01 WS-MESSAGE PIC X(20) VALUE "Hello, COBOL!".…WS-MESSAGEという名前の、20文字分の領域を用意し、初期値として"Hello, COBOL!"を入れる。01… レベル番号(詳しくは第3章)。データの階層を表す番号です。今は「変数の宣言はレベル番号から始まる」とだけ覚えておけば十分です。PIC X(20)… PICTURE句(略してPIC)。データの「姿・形」を指定します。Xは英数字、(20)は20文字分という意味です。PICTURE句は第3章でじっくり扱う、COBOLの最重要概念です。
多くの言語での「変数宣言」に一番近いのがこのWORKING-STORAGE SECTIONだと考えてください。WS- という接頭辞は必須ではありませんが、「これはWORKING-STORAGEの変数だ」と分かるようにする実務上の慣習として、このコースでも使っていきます。
試すには
WS-MESSAGE の VALUE の中身を好きな文字列に変えたら、次のレッスンで学ぶ DISPLAY 文と組み合わせて画面に表示できます。レッスン11で実際に動かしてみましょう。