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Linuxコマンドコース · 第1章 ファイルシステムを歩く · レッスン3

Linuxの地図 ― /etc /var /home /bin とは何か

ローカル実施

導入

cd / でルートまで上がると、etcvarhomebinusr といったフォルダが並んでいます。これらは Linux ならどのサーバーにも必ずある、決まった役割を持つ場所です。地図を頭に入れておくと、「設定はどこ? ログはどこ?」で迷わなくなります。

説明

Linux のディレクトリ構成は、世界共通のルール(FHS)でおおよそ決まっています。全部覚える必要はありませんが、サーバー運用でよく行く場所は限られています。

flowchart TD
    R["/ (ルート)"]
    R --> etc["/etc<br/>設定ファイル置き場"]
    R --> var["/var<br/>変化するデータ(ログ等)"]
    R --> home["/home<br/>各ユーザーの作業場所"]
    R --> bin["/bin, /usr/bin<br/>コマンドの実体"]
    R --> tmp["/tmp<br/>一時ファイル"]
    R --> root2["/root<br/>管理者(root)のホーム"]
    var --> log["/var/log<br/>← ログ調査の定番"]
    etc --> ng["/etc/nginx/<br/>Webサーバー設定"]
    home --> u["/home/user<br/>← 今いる場所"]

現場で特によく使う場所を、目的とセットで押さえましょう。

  • /etc … サーバーの設定ファイルがここに集まります。「nginx の設定を直す」「SSH の設定を変える」= /etc の中のファイルを編集する、という意味になります。
  • /var/log … アプリやサーバーのログが溜まる場所。「エラーの原因を調べる」=ここを見る、が定番です(第5章で実際に扱います)。
  • /home … ユーザーごとの作業場所。あなたの /home/user もここ。管理者 root だけは特別で /root を使います。
  • /bin・/usr/binlscat など、コマンドそのもの(プログラム本体) が置いてある場所です。
  • /tmp … 一時的なファイルの置き場。再起動で消えることがあります。

「設定は /etc、ログは /var/log、コマンドは /bin」——この3つだけでも覚えておくと、サーバーに入ったときの見通しが一気に良くなります。ふだんの作業は自分のホーム /home/user で行い、システム全体に関わる場所(/etc など)を触るときは管理者権限が必要になります(第4章)。

/ から始まる書き方を絶対パス(住所を頭から書く)、今いる場所を起点にした書き方を相対パス(ここから見て、の書き方)と呼びます。cd /var/log は絶対パス、cd ../docs は相対パスです。

この章のまとめ

  • Linux のディレクトリ構成は世界共通でおおよそ決まっている
  • 設定=/etcログ=/var/logコマンド本体=/bin作業場所=/home
  • / から書くのが絶対パス、今いる場所からが相対パス
  • 「どこに何があるか」の地図があると、目的のファイルに最短でたどり着ける