導入
最後に、これまで学んだ記法が実際にどこで使われているかを見て、コース全体を振り返ります。「あのファイルの中身、XMLだったのか」と気づくと、記法の知識が一気に実用と結びつきます。
説明(XMLが使われている場所)
XMLは、いまも幅広い場所で現役です。代表的な例を挙げます。
- RSS / Atom ―― ブログやニュースの更新情報を配信するフォーマット。
<item>や<title>でできています。
<rss version="2.0">
<channel>
<title>私のブログ</title>
<item>
<title>新しい記事</title>
<link>https://example.com/article</link>
</item>
</channel>
</rss>
- SVG ―― 拡大しても劣化しない画像。中身はXMLで、
<circle>や<path>といった図形の要素で描かれています。 - Officeファイル(.docx / .xlsx / .pptx) ―― 実はZIPで圧縮されたXMLの集まり。拡張子を
.zipにして展開すると、中からXMLが出てきます。 - 設定ファイル ―― Javaの
pom.xml(Maven)、.NETの.csprojやApp.config、AndroidのAndroidManifest.xmlなど、開発現場の設定は今もXMLが多く使われています。 - SOAP / データ交換 ―― システム間でデータをやり取りするWeb APIの一形式。
説明(XMLとJSON・HTMLの違い)
XMLと似たものを整理しておきましょう。
| XML | HTML | JSON | |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | データの表現・交換 | Webページの表示 | データの表現・交換 |
| タグ名 | 自由に決める | 決まった集合 | タグではなく キー:値 |
| 閉じタグ | 必須 | 一部省略可 | 不要 |
| 見た目 | 冗長だが厳密 | 表示向き | 簡潔で軽量 |
近年、データ交換の主役は JSON に移りつつあります。JSONのほうが記述量が少なく軽いためです。それでもXMLは、属性・名前空間・コメント・厳密な検証(スキーマ) といった強みがあり、設定ファイルや文書系フォーマット、既存システムとの連携では今も広く使われています。「新しいから」「古いから」ではなく、目的に合うほうを選ぶ のが実務の感覚です。
まとめ(このコースで学んだこと)
- 要素:
<開始>中身</終了>の3点セット。開始と終了は必ず対応させる。 - 入れ子と木構造:要素の中に要素。ルート要素はちょうど1つ。
- 属性:開始タグ内に
名前="値"。値は必ず引用符で囲む。 - 空要素:
<tag />で閉じる。XMLではすべてのタグを閉じる。 - 宣言:
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>を先頭に。 - コメント:
<!-- -->。--を続けて含めない。 - 実体参照:
<&など。記号を文字として書く。塊は CDATA で囲む。 - 名前空間:
xmlnsでタグに所属を与え、名前の衝突を防ぐ。
XMLの記法は、覚えることは多くありません。この8つのルールを押さえておけば、設定ファイルやAPIのレスポンスでXMLに出会っても、落ち着いて読み書きできます。お疲れさまでした。