導入
「IT企業」と一口に言っても、自分たちのサービスを作って売る会社もあれば、他社に頼まれてシステムを作る会社、人手を貸す会社もあります。まずは大きな分類を、地図として頭に入れましょう。
説明
エンジニアが働く会社は、ビジネスの形(誰のために・誰のお金で作るか)で、ざっくり次のように分けられます。
- 自社開発(自社サービス) … 自分たちのサービス・プロダクトを作って運営する。SNS、ゲーム、SaaS、ECサイトなど。作ったソフトウェアそのものが会社の売上になる。
- 受託開発 … クライアント(発注元)から「こういうシステムを作って」と依頼されて開発する。完成して納品するとお金がもらえる。
- SES(客先常駐) … 自社のエンジニアを他社の現場に送り、そこで働いてもらう形。技術者の労働時間に対してお金が支払われる。
- SIer(エスアイアー) … 大企業や官公庁の大規模システムを、要件定義から設計・開発・運用まで一括で請け負う会社。受託開発の大規模版と考えるとよい。
どれが良い・悪いということはありません。安定した大規模案件に関わりたいなら SIer、最新技術で自分たちのサービスを磨きたいなら自社開発、というように「何を大事にするか」で向き不向きが変わります。この章では、それぞれの中身をこの後さらに詳しく分解していきます。
読んでみよう
まずは「会社ごとに“誰のために・誰のお金で作るか”が違う」という視点を持てば十分です。次のレッスンからは、それぞれの働き方の違いを一段深く見ていきます。