導入
MATCHの真骨頂は、単体のノードだけでなく「ノード→関係→ノード」という**形(パターン)**を丸ごと探せることです。ここがCypherの核心です。
説明
「アリスが出演した映画のタイトルを知りたい」という要求は、次のように「絵を描くように」表現できます。
MATCH (a:Person {name: 'Alice'})-[:ACTED_IN]->(m:Movie)
RETURN a.name, m.title
graph LR
a["(a:Person<br/>name:'Alice')"] -- "ACTED_IN" --> m["(m:Movie)"]
このクエリは、「Alice という名前の Person ノードから、ACTED_IN というリレーションシップをたどった先にある Movie ノード」という形を探し、一致したペアすべてについて a.name と m.title を返します。
もう少し複雑な例として、「どの俳優がどの映画に出演したか」を全件見てみましょう。
MATCH (a:Person)-[:ACTED_IN]->(m:Movie)
RETURN a.name AS actor, m.title AS movie
ここでは (a:Person {name: 'Alice'}) のように名前を固定せず、(a:Person) とだけ書くことで「すべての Person ノード」を対象にしています。パターンの中で「固定したい部分」と「自由にしたい部分」を使い分けられるのが、Cypherの柔軟さです。
このように、CypherのMATCHは「頭の中に思い浮かべたグラフの絵をそのままクエリにする」感覚で書けます。慣れてきたら、複雑な要求も一度紙にノードと矢印で描いてみてから、それをそのままCypherに書き写すとスムーズです。