導入
このコースで学んだことが、実際のサービス運用の中でどうつながるのか。最後に全体像を組み立て、次の一歩を示します。
説明
Docker を使ったアプリは、次の要素が組み合わさって動きます。ここまでの章が、そのまま部品になっています。
flowchart TD
subgraph One["1枚の docker-compose.yml で宣言"]
W["web コンテナ<br/>(アプリ本体)"]
D[("db コンテナ<br/>+ボリューム")]
C["cache コンテナ"]
end
W -->|"サービス名で通信<br/>(第7章 ネットワーク)"| D
W --> C
D -.->|"データ永続化<br/>(第6章 ボリューム)"| V[("dbdata")]
Out(("利用者")) -->|"-p で公開"| W
学んだことの振り返り:
- 第1〜2章:イメージ(設計図)とコンテナ(実体)、pull / images / run / ps。
- 第3章:
-d・-p・logs・exec・stop・rm ―― 常駐させ、覗き、片付ける。 - 第4章:Dockerfile と build ―― 自分のアプリをイメージにする。
- 第5章:compose ―― 複数コンテナを1枚で。
- 第6章:ボリューム ―― コンテナが消えてもデータを残す。
- 第7章:ネットワーク ―― コンテナ同士を名前でつなぐ。
- 第8章:環境変数・再起動・compose の総仕上げ ―― 本番で安全に動かし続ける。
Docker は、他コースの土台の上に立っています。
flowchart LR
L["Linux コース<br/>プロセス・ネットワーク・<br/>ファイアウォール・systemd"] --> DK["Docker<br/>環境ごと箱に詰める"]
DK --> CI["Git / CI-CD コース<br/>push→ビルド→イメージ→デプロイ"]
CI --> Cloud["クラウド / Kubernetes<br/>大量の箱を束ねて運用"]
- Linux コースの「三層構成(Web・アプリ・DB)」は、そのまま compose の3サービス になります。
- Linux の
systemctl enable(自動起動)は、Docker の--restart always。 - Linux の「DB は
127.0.0.1に隠す」は、Docker の 専用ネットワークで隔離。 - Git コースの CI/CD は、「コードを push → イメージをビルド → 本番へデプロイ」 の形で Docker とつながります。
次の一歩
- 自分の小さなアプリ(Web + DB)を compose ファイルにして、
up一発で立ち上げてみる。 - DB をボリュームに載せ、
down→upしてもデータが残ることを確かめる。 - パスワードを
.envに出し、.gitignoreで Git に載せない運用にする。 - クラウドの VPS を1台借りて(Linux コース第11章)、そこに Docker を入れて公開してみる。
- その先に、Kubernetes(大量のコンテナを束ねる)や CI/CD による自動デプロイが待っています。
コース全体のまとめ
お疲れさまでした。あなたはこのコースで、「アプリを箱に詰めて、どこでも同じように動かす」だけでなく、データを守り(ボリューム)、コンテナ同士をつなぎ(ネットワーク)、本番で安全に動かし続ける(環境変数・再起動・compose) ところまで到達しました。ここが、コンテナ時代のインフラ運用の出発点です。