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AWS SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)コース · 第2章 マルチアカウント統治とガバナンス · レッスン8

AWS Control Tower とランディングゾーン

導入

Organizations と SCP を手作業で組み立てるのは可能ですが、ベストプラクティスに沿った初期構築には手間がかかります。AWS Control Tower は、そのマルチアカウント環境の「土台(ランディングゾーン)」を自動で構築してくれるサービスです。

説明

AWS Control Tower は、Organizations・SCP・ログ集約・監査アカウントなどを、ベストプラクティスに沿って自動セットアップするサービスです。この初期構築済みの環境を ランディングゾーン(Landing Zone) と呼びます。

Control Tower を有効化すると、自動で次が作られます。

自動で作られるもの内容
基本OU構成Security OU(ログ/監査アカウント)などが自動作成される
ログアーカイブアカウント組織全体のCloudTrail・Configログを集約する専用アカウント
監査アカウントセキュリティチームが横断的に読み取り監査するための専用アカウント
ガードレールあらかじめ用意された「必須」「推奨」のSCP・Config ルール群

Control Tower の「ガードレール」は3種類に分類されます。

種類意味実装の裏側
予防的(Preventive)そもそも操作自体をできなくするSCP
検出的(Detective)望ましくない状態が起きたことを検知するAWS Config ルール
プロアクティブ(Proactive)リソース作成前に非準拠を弾くCloudFormation フック

新しいアカウントを増やす作業は Account Factory という機能でセルフサービス化できます。あらかじめ承認されたテンプレート(ネットワーク設定・ガードレール適用済み)に沿って、新規アカウントを数クリック(またはAPI・Service Catalog経由)で発行できるため、「アカウント発行を申請してから数日待つ」という運用負荷をなくせます。

flowchart TD
    CT["AWS Control Tower"] --> LZ["ランディングゾーン<br/>(Organizations + OU + SCP を自動構築)"]
    LZ --> LOG["ログアーカイブアカウント"]
    LZ --> AUDIT["監査アカウント"]
    CT --> AF["Account Factory"]
    AF --> NEW["新規アカウントを<br/>ガードレール適用済みで自動発行"]

読んでみよう

「ゼロからマルチアカウント環境を素早く、ベストプラクティスに沿って構築したい」という要件が出たら Control Tower が第一候補です。既に Organizations で独自運用している大規模組織を Control Tower 配下に完全移行するのは実務上コストが高いため、SAPでは「新規に立ち上げる/これから統治を強化する」文脈で Control Tower が選ばれることを意識してください。