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AWS SAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)コース · 第10章 移行とモダナイゼーション、そして試験対策 · レッスン59

SAP試験対策と総仕上げ ― 長文問題の読み方、時間配分、4ドメイン総復習

導入

ここまで10章にわたり、組織の統治から新規設計、既存改善、そして移行・モダナイゼーションまでの4ドメインを歩いてきました。最後のレッスンでは、これまでの学びを試験本番でどう活かすかという「解き方」を整理し、コース全体を振り返ります。

説明

長文問題の読み方

SAPの問題文は長く、情報量が多いため、読み方に型を持つことが重要です。

flowchart TD
    R["問題文を読む"] --> K["最後の設問文を先に読む<br/>(何を問われているか)"]
    K --> C["本文から制約キーワードを拾う<br/>(コスト最小/無停止/最小限の変更…)"]
    C --> E["技術的に間違っている選択肢を消去"]
    E --> P["残った選択肢を制約キーワードで比較"]
    P --> A["最も制約に忠実な1つを選ぶ"]
  1. 設問文を先に読む: 長い前提文より先に「結局何を選ばせたいのか」を確認すると、前提文を読む視点が定まります。
  2. 制約キーワードに印をつける: 「運用負荷を最小に」「最もコスト効率よく」「ダウンタイムなし」「最小限の変更で」など、優先すべき軸を示す言葉を探します(レッスン2で学んだ考え方です)。
  3. 明確な技術的誤りを消去法で除く: 4〜5択のうち、技術的に成立しない・要件を満たさない選択肢は先に切ります。
  4. 残った選択肢を制約キーワードで比較: 複数が技術的に「動く」ときこそ、制約キーワードに最も忠実な1つを選びます。

時間配分

試験は180分で75問。単純計算で1問あたり2分24秒ですが、長文問題は読むだけで1分以上かかることもあります。

対策内容
迷ったらフラグを立てて先に進む1問に固執して時間切れになるのが最悪。分からなければマークして次へ
最初の1周は全問に必ず解答する見直す時間がなくなっても「無回答」より「マークした推測」の方が期待値が高い
見直しはフラグを立てた問題のみ全問を最初から読み直す時間はない。フラグ問題に絞って再検討する

4ドメイン総復習

ドメイン頻出テーマ
1. 組織の複雑さOrganizations/OU/SCP、Transit Gateway、PrivateLink、IAM Identity Center、集約ログ
2. 新規設計マルチAZ/マルチリージョンDR、Aurora Global Database、疎結合(SQS/EventBridge)、サーバーレス
3. 既存改善Well-Architected監視・自動化、購入オプション、右サイジング、コストガバナンス
4. 移行・モダナイズ7つのR、MGN/DMS/SCT、Snow Family、ストラングラーフィグ

いずれのドメインも、根底にあるのは第1章で学んだ「トレードオフを裁く」という一貫した視点です。可用性とコスト、俊敏性とガバナンス、移行の速さと作り替えの完成度 ―― SAPは常にどちらかを選び切らせる試験だということを、最後まで忘れないでください。

読んでみよう

SAP-C02は難関資格ですが、裏を返せば「実務で本当に必要な設計判断力」を鍛えられる試験でもあります。このコースで学んだ「制約キーワードを拾い、優先軸を定め、最もそれに忠実な選択肢を選ぶ」という思考法は、試験だけでなく、実際にAWS上で組織のシステムを設計・運用していく現場でもそのまま武器になります。焦らず、1問ずつ丁寧に、制約と向き合ってください。健闘を祈ります。