導入
EC2にはスナップショット、RDSには自動バックアップ、EFSには独自の仕組み……とサービスごとにバラバラにバックアップを設定していては、組織全体で「本当に全部バックアップが取れているか」を把握できません。この課題を解決するのがAWS Backupです。
説明
AWS Backup は、複数のAWSサービスのバックアップを一元管理するマネージドサービスです。
| 対応リソース例 | できること |
|---|---|
| EC2 / EBS / RDS / Aurora / DynamoDB / EFS / FSx / Storage Gateway | バックアッププランで一括スケジュール管理 |
中心となる設定が バックアッププラン です。バックアップの頻度・保持期間・コピー先をポリシーとして定義し、タグでリソースに紐づけるだけで、対象リソースが自動的にバックアップ対象になります。
flowchart LR
P["バックアッププラン<br/>(頻度・保持期間)"] --> T["タグでリソース紐づけ"]
T --> B1["EC2/EBS"]
T --> B2["RDS/Aurora"]
T --> B3["DynamoDB"]
T --> B4["EFS"]
B1 & B2 & B3 & B4 --> CR["クロスリージョンコピー"]
B1 & B2 & B3 & B4 --> CA["クロスアカウントコピー"]
DR・コンプライアンスの観点で重要なのが次の2つの機能です。
- クロスリージョンコピー: バックアップを別リージョンへ自動コピーし、リージョン災害に備える
- クロスアカウントコピー: バックアップ専用アカウントへコピーし、本番アカウントが侵害されてもバックアップは守られる(誤削除・ランサムウェア対策)
- AWS Backup Vault Lock: バックアップを削除・変更不可にロックし、コンプライアンス要件(規制でバックアップの改ざん防止が必須なケースなど)を満たす
読んでみよう
「複数サービスにまたがるバックアップを一元的に管理・監査したい」「本番アカウントが乗っ取られてもバックアップだけは守りたい」という要件は、AWS Backupのクロスアカウントコピー+Vault Lockを指すサインです。個別サービスのスナップショット機能を手作業で並べる選択肢は、SAPでは「運用負荷が高い」として不正解になりやすい点を覚えておいてください。