導入
誤って上書き・削除してしまったオブジェクトを守るには、どんな仕組みが使えるでしょうか。SAAでは「意図しない変更・削除」からデータを守る設計が繰り返し問われます。
説明
バージョニング(Versioning) をバケットで有効にすると、オブジェクトを上書き・削除しても過去のバージョンが保持され、いつでも復元できます。誤操作からの保護の基本です。
レプリケーション(Replication) は、バケット間でオブジェクトを自動複製する機能です。
| 種類 | 複製先 | 用途 |
|---|---|---|
| CRR(クロスリージョンレプリケーション) | 別リージョンのバケット | 災害対策、リージョン間でのデータ分散、レイテンシー改善 |
| SRR(同一リージョンレプリケーション) | 同じリージョンの別バケット | ログの集約、本番/検証環境の分離、アカウント間コピー |
flowchart LR
B1["S3バケット<br/>(東京リージョン)"] -->|CRR| B2["S3バケット<br/>(大阪リージョン)"]
B1 -->|SRR| B3["S3バケット<br/>(同リージョン別バケット)"]
Object Lock は、オブジェクトを一定期間または無期限に変更・削除できない状態(WORM: Write Once Read Many) にする機能です。コンプライアンス要件で「法定保存期間中は絶対に削除できないようにする」用途に使います。
MFA Delete は、バージョニングされたオブジェクトの完全削除やバージョニング自体の無効化に、多要素認証を必須にする追加の防御層です。
読んでみよう
「誤削除から守りたい」→バージョニング、「災害対策で別リージョンに複製したい」→CRR、「規制でデータの改ざん・削除を絶対に防ぎたい」→Object Lock、という対応を覚えておいてください。特にObject LockはCLFにはなかったSAA特有の頻出テーマです。