導入
ここまでの4ドメインを、SAA本番で実際に問われる「要件キーワード → 答え」の形に凝縮します。試験直前の総復習として使ってください。
説明
SAAの問題文は、要件を表すキーワードを含みます。そのキーワードから正解サービス・構成を素早く連想できるようにしておくのが得点の近道です。
| 要件キーワード | 答え(代表例) |
|---|---|
| 可用性を最大化したい | Multi-AZ + ELB + Auto Scaling |
| コスト重視・中断可能なバッチ | スポットインスタンス |
| 静的サイトを世界中に高速配信 | S3(静的ホスティング)+ CloudFront |
| コンポーネント間を疎結合にしたい | SQS(キュー)/SNS(通知)/EventBridge |
| プライベートにAWSサービスへ接続したい | VPCエンドポイント |
| オンプレとVPCを恒久的に安全接続 | Site-to-Site VPN/Direct Connect |
| DBの読み取り負荷を分散したい | リードレプリカ |
| DBを別リージョンで災害対策したい | クロスリージョンリードレプリカ/Aurora Global Database |
| セッション情報を複数サーバーで共有したい | ElastiCache(またはDynamoDB) |
| サーバー管理をなくしたい | Lambda/Fargate/S3 |
| 大量データを高速に一括転送したい | DataSync/Snowファミリー |
| アクセス頻度の低いデータを安く保管 | S3 Glacier/Lifecycleルール |
| 最小権限でアクセスを絞りたい | IAMポリシー/IAMロール |
| 複数アカウントを一元管理したい | AWS Organizations |
| 障害から自動回復させたい | Auto Scaling + ヘルスチェック + Multi-AZ |
flowchart TD
K["要件キーワードを読む"] --> J{"何を優先?"}
J -- "可用性" --> A1["Multi-AZ / ELB / Auto Scaling"]
J -- "コスト" --> A2["スポット / RI / Savings Plans"]
J -- "性能・配信" --> A3["CloudFront / キャッシュ / リードレプリカ"]
J -- "疎結合" --> A4["SQS / SNS / EventBridge"]
J -- "セキュリティ" --> A5["IAM / VPCエンドポイント / 暗号化"]
複数の選択肢が「一見どれも正しそう」に見えるのがSAAの特徴です。迷ったら Well-Architectedの柱に立ち返り、「この問題文が最優先しているのはどの柱か」 を1つに絞り込むと、消去法で答えが残ります。
具体例
早見表を「使う」練習として、本番ふうの複合問題を1つ解いてみましょう。
問:あるWebサービスはEC2 1台とその上のMySQLで動いている。①AZ障害でも止まらない可用性、②アクセス急増への自動追従、③セッションを保ったままのスケールを実現したい。適切な構成は?
要件キーワードを早見表に当てて、必要な部品を積み上げます。
- ①「AZ障害でも止まらない」→ Multi-AZ。EC2を複数AZに分散し、MySQLはRDS Multi-AZへ。
- ②「急増に自動追従」→ ELB + Auto Scaling。
- ③「セッションを保ったままスケール」→ セッションをElastiCacheへ外出しし、ステートレス化。
積み上げた答えは「ELB + Auto Scaling(複数AZ)+ RDS Multi-AZ + ElastiCacheでセッション外部化」。1台構成やシングルAZを含む選択肢は①で脱落、セッションをローカル保持する選択肢は③で脱落——消去法で1つに残ります。要件キーワードから部品を連想し、Well-Architectedの柱で絞る。これがSAAの解き方です。
読んでみよう
この早見表は暗記するものではなく、「なぜそうなるか」を理解した上での確認用です。第2章〜第9章で学んだ「いつ選ぶか」の理由づけとセットにして、本番では要件キーワードから瞬時にサービス名が浮かぶ状態を目指しましょう。