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AWSコース · 第2章 アカウントと操作の基礎 · レッスン10

リージョンとAZの選び方

導入

AWSでシステムを作るとき、最初に決めるのが「どのリージョンで動かすか」です。なんとなく選ぶのではなく、いくつかの基準に沿って選びます。

説明

リージョンを選ぶときの主な基準は、次の4つです。

基準内容
レイテンシ(低遅延)利用者に地理的に近いリージョンほど、通信の応答が速くなる
料金サービスの価格はリージョンごとに異なるため、コストに差が出ることがある
法令・データ主権(データレジデンシー)の要件業種や国によって「データを自国内に置く」といった規制があり、対応するリージョンを選ぶ必要がある
利用したいサービスの提供状況新しいサービスや機能は、まず一部のリージョンから展開されることがある

日本向けのサービスであれば、多くの場合東京リージョン(ap-northeast-1)や大阪リージョンが選ばれます。日本のユーザーに近く、個人情報保護法などの国内法令への対応もしやすいためです。

flowchart TD
    Q["リージョンを選ぶ"] --> Q1["利用者に近いか?"]
    Q --> Q2["料金は妥当か?"]
    Q --> Q3["法令要件を満たすか?"]
    Q --> Q4["使いたいサービスがあるか?"]
    Q1 --> D["リージョン決定"]
    Q2 --> D
    Q3 --> D
    Q4 --> D
    D --> AZ["さらに複数AZへ分散配置"]

リージョンを決めたあとは、レッスン6で学んだ通り、単一のAZに頼らず複数のAZにリソースを分散させることで、災害や機器故障による停止に強いシステムにします。

具体例

同じ「Webサービス」でも、ターゲットが違えば選ぶリージョンは変わります。

  • 日本国内向けの予約アプリ … ユーザーは日本にいるので、レイテンシを最優先して東京リージョンを選択。応答が速く、国内法令にも対応しやすい。
  • EU市民のデータを扱うサービス … GDPR(EU一般データ保護規則)で「個人データをEU域内に保管」する要件があるため、レイテンシより法令を優先し、フランクフルトやアイルランドのリージョンを選ぶ。
  • とにかく安く済ませたい検証環境 … サービス提供さえあれば、料金の安いリージョンを選んでコストを抑える。

「近さ・値段・法令・サービスの有無」のどれを一番重く見るかは、そのシステムの目的しだい——だから正解は1つではありません。試験でも「EUのデータ所在地要件がある→そのリージョンを選ぶ」といった判断が問われます。

読んでみよう

リージョン選びは「近さ・値段・法令(データ主権)・サービスの有無」の4点セット、そして選んだあとは複数AZへの分散を忘れずに、と覚えておきましょう。

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