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AWSコース · 第1章 クラウドとAWSの全体像 · レッスン7

AWS Well-Architected Framework ― 6つの柱

導入

AWSでシステムを作るとき、「とりあえず動けばいい」で作ると後で痛い目を見ます。AWSは「良い設計とは何か」を整理した指針を公式に用意しています。

説明

AWS Well-Architected Frameworkは、クラウド上でシステムを設計・運用するときのベストプラクティス集で、次の6つの柱(Pillars)から構成されます。

運用上の 優秀性 セキュリ ティ 信頼性 パフォーマ ンス効率 コスト 最適化 持続 可能性
  • 運用上の優秀性 … システムを実行・監視し、日々のプロセスや手順を継続的に改善する。
  • セキュリティ … 情報とシステムを守り、リスクを評価してその対応策を講じる。
  • 信頼性 … 障害から復旧し、需要を満たすリソースを動的に確保できるようにする。
  • パフォーマンス効率 … コンピューティングリソースを効率よく使い、需要の変化やサービス進化に対応する。
  • コスト最適化 … 不要な支出を避け、最も低いコストでビジネス価値を実現する。
  • 持続可能性 … 環境への影響を抑え、エネルギー効率の良い運用を目指す(比較的新しく追加された柱)。

具体例

6つの柱は「設計レビューのチェックリスト」として使うと実感がわきます。あるチームが新しいECサイトの構成を、6つの柱で1つずつ点検しました。

柱出た指摘の例
運用上の優秀性障害にすぐ気づけるよう、エラー率の監視アラートを入れよう
セキュリティDBのパスワードがコードに直書き。Secrets Managerに移そう
信頼性サーバーが1AZだけ。マルチAZにして落ちないようにしよう
パフォーマンス効率画像が重い。CloudFrontでキャッシュして表示を速くしよう
コスト最適化夜間は誰も使わない検証サーバーを自動停止してムダを削ろう
持続可能性過剰なインスタンスサイズを見直し、消費電力を抑えよう

「とりあえず動く」構成でも、6つの観点で見ると必ず改善点が出てきます。柱の名前を暗記するより、この点検の視点として身につけるのが本質です。

読んでみよう

6つの柱は、AWSに限らずシステム設計全般に通じる普遍的な観点です。名前を丸暗記するより「運用・セキュリティ・信頼性・性能・コスト・環境」という6つの評価軸があると理解しておけば十分です。

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