導入
「もっと安くできる設定がある」「セキュリティの穴が空いている」——そんな改善点を自動でチェックして教えてくれるのが Trusted Advisor です。
説明
AWS Trusted Advisorは、あなたのAWS環境を自動でスキャンし、次の5つの観点で改善を助言してくれるサービスです。
- コスト最適化 … 使われていないリソース、無駄に大きいインスタンスなど
- セキュリティ … 公開されすぎたポート、MFA未設定など
- 耐障害性(信頼性) … バックアップやマルチAZ構成の不足など
- パフォーマンス … 性能を落としている設定
- サービスの制限(クォータ) … 上限に近づいている項目
ただし、無料(Basicサポート)ではチェックできる項目が限られ、Business以上のサポートプランで全項目が使えるようになります(サポートプランは第9章)。
一方、AWS Health Dashboardは、AWS側の障害・メンテナンス・自分のリソースに影響するイベントを通知してくれるサービスです。「AWSで障害が起きていないか」「自分のリソースに予定されたメンテはあるか」を確認できます。
具体例
コスト削減を命じられたインフラ担当が、まずTrusted Advisorを開きました。すると自動点検の結果が並びます。
- 「30日間CPU使用率3%以下のEC2が5台あります」(=ほぼ使われていない → 停止すれば節約)
- 「アタッチされていないEIP(固定IP)が3つあり、課金されています」
- 「ルートユーザーにMFAが未設定です」(セキュリティの指摘)
- 「サービスの制限に近づいている項目があります」
担当は指摘に従って無駄なリソースを整理し、月額を大きく削減できました。一方、別の日にはHealth Dashboardに通知が届きます。「あなたが使用中のEC2が乗るハードウェアで、来週メンテナンスのため再起動が予定されています」。これで事前に対策を打てました。
「自分の環境を点検して“こう直すと良い”と助言=Trusted Advisor」「AWS側の障害や自分への影響を知らせる=Health Dashboard」。前者の全項目はBusiness以上のサポートプランで開放される点も要チェックです。
読んでみよう
「環境を点検して改善を助言=Trusted Advisor」「AWSの障害やメンテを知る=Health Dashboard」。Trusted Advisor の全項目は上位サポートプランで開放される、という点も覚えておきましょう。