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AWSコース · 第3章 コンピューティング · レッスン13

EC2の購入オプション ― コストを最適化する

導入

同じ性能のEC2インスタンスでも、「買い方」を変えるだけで料金は数倍変わります。CLF試験でも頻出のコスト最適化の核心が、このEC2購入オプションの使い分けです。

説明

EC2には主に5つの購入オプションがあります。用途に応じて使い分けることで、無駄なコストを削減できます。

購入オプション特徴向いている用途
オンデマンド使った分だけ秒/時間単位で課金。契約不要でいつでも止められる短期利用、予測できないワークロード、開発初期
リザーブドインスタンス(RI)1年or3年の利用を契約する代わりに大幅割引常時稼働することが分かっているサーバー
Savings Plans「1時間あたりいくら使う」という金額をコミットして割引(インスタンスタイプを自由に変更可)使用量が安定しているが構成は変えたいケース
スポットインスタンスAWSの余っている計算力を最大90%引きで利用。AWS側の都合で中断されることがあるバッチ処理、CI/CD、途中で止まってもよい処理
Dedicated Host(専用ホスト)物理サーバーを1台まるごと専有し、物理ソケット・コアまで見える持ち込みライセンス(BYOL)、コンプライアンス上の要件
ハードウェア専有インスタンス(Dedicated Instances)他の顧客とハードウェアを共有しないが、物理サーバーそのものは指定できない「他社と同じ物理マシンに乗らない」ことだけが要件のとき
キャパシティーの予約(On-Demand Capacity Reservations)特定のAZに容量だけを予約する。割引ではなく「必ず起動できる」ことを買うセール当日など、確実にインスタンスを確保したいとき
相対的なコスト(低いほど安い) スポット リザーブド/Savings Plans オンデマンド Dedicated Host
  • スポットは最安だが「2分前通知で中断される」ため、途中経過を保存できないような重要な処理には不向き。
  • リザーブド/Savings Plansは事前コミットが前提。使う量が読めているなら積極的に使うべき。
  • オンデマンドは「まず試す」「様子を見る」段階の基本形。
  • 専用ホストとハードウェア専有インスタンスの違いは紛らわしいポイントです。「物理サーバーを指名して、同じ物理マシンを使い続けたい(=ライセンスをコアに紐づけたい)」なら専用ホスト、「他社と物理マシンを共有しない、それだけでよい」ならハードウェア専有インスタンスです。
  • キャパシティーの予約は割引の仕組みではありません。料金はオンデマンドのまま、「そのAZでインスタンスを起動できる枠」を確保するものです。割引が目的ならRIやSavings Plansを使います。

具体例

あるSaaS企業のインフラ担当が、全部オンデマンドで動かしていたEC2代を見直しました。ワークロードごとに買い方を変えるだけで、性能はそのままに料金を大きく下げられます。

サーバーの役割稼働のしかた選んだ買い方ねらい
本番のDBサーバー24時間365日ずっと起動リザーブド(3年)常時起動が確定 → 最大級の割引
深夜の集計バッチ毎晩1時間だけ、途中で止まっても再実行可スポット最大90%引き。中断されても困らない
新機能の検証環境いつ使うか読めない、すぐ止めたいオンデマンド契約に縛られず自由に起動・停止

結果、EC2の月額は数割の削減に。ポイントは「使う量が読めるものほど事前コミット(RI/Savings Plans)で安くし、読めない・止まってもよいものはオンデマンドやスポットにする」という切り分けです。

読んでみよう

試験では「常時起動のDBサーバーにはRI」「中断されても困らないバッチにはスポット」のような状況に応じた選択が問われます。値引き率の暗記より使い分けを意識しましょう。

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