導入
CLF試験でよく問われるのが「似ているけれど違う」サービスの区別です。ここでは間違えやすいペアを一覧にして、決め手をはっきりさせます。
説明
| 比較 | 違いの決め手 |
|---|---|
| セキュリティグループ vs ネットワークACL | SGはインスタンス単位・ステートフル・許可のみ/NACLはサブネット単位・ステートレス・許可と拒否 |
| CloudWatch vs CloudTrail vs Config | 監視(性能)/監査(誰が操作したか)/構成(設定の変化) |
| S3 vs EBS vs EFS | オブジェクト/1台に付けるブロックディスク/複数台で共有するファイル |
| リザーブド vs Savings Plans vs スポット | 期間コミットで割引/利用量コミットで割引/余剰枠を大幅割引・中断あり |
| Shield vs WAF | DDoS防御/Webアプリ攻撃(SQLi・XSS)のブロック |
| リージョン vs AZ | 地理的エリア/リージョン内の独立データセンター |
| IAMユーザー vs ロール | 人・恒久的なID/一時的に引き受ける権限(サービスに付与) |
| RDS vs DynamoDB | リレーショナル(SQL)/NoSQL(キーバリュー) |
| SQS vs SNS | キューに溜めて1つの受け手が処理/1回の発行で購読者全員に配信 |
| Athena vs Redshift | S3のデータをその場でSQL(アドホック)/取り込んで繰り返し高速分析(BI) |
| CloudFront vs Global Accelerator | 静的コンテンツをキャッシュ配信(CDN)/キャッシュせず経路を最適化(動的通信) |
| IAM vs Cognito | AWSを操作する社内の人・サービス/自社アプリを使う顧客のログイン |
| Transcribe vs Polly | 音声→文字(文字起こし)/文字→音声(読み上げ) |
| Textract vs Comprehend | 書類の画像から文字・項目を抽出/取り出した文章の意味・感情を分析 |
| EventBridge vs Step Functions | 出来事をきっかけに起動する/複数の処理を順番に進行させる |
| DMS vs SCT | データベースを移行する/異なる種類のDBへ移すためスキーマを変換する |
| Rehost vs Replatform vs Refactor | そのまま載せ替え/一部だけ改良/設計から作り直し |
| EBS vs インスタンスストア | 停止してもデータが残る(永続)/停止・終了で消える(一時的) |
| EFS vs FSx | LinuxのNFS共有/WindowsのSMB共有やHPC向けの高速ファイルシステム |
| AWS Backup vs Elastic Disaster Recovery | データを取って戻す(バックアップの一元管理)/サーバーごと別の場所で起動し直す(DR) |
| 専用ホスト vs ハードウェア専有インスタンス | 物理サーバーを指名して専有(BYOL向け)/他社と共有しないだけで物理サーバーは指定しない |
| キャパシティーの予約 vs リザーブドインスタンス | 容量の確保(割引なし)/料金の割引(容量の確保が目的ではない) |
| CloudShell vs Cloud9 | ブラウザで使うシェル(CLI)/ブラウザで使う統合開発環境(IDE) |
| Trusted Advisor vs Trust & Safety | 自分の環境の改善点を助言/AWSリソースの不正使用を報告する窓口 |
具体例
紛らわしいペアは、実際の設問の形で1問解いてみると決め手が身につきます。CLF本番に近い形の例題です。
問:ある企業で「本番のEC2インスタンスを、いったい誰がいつ削除したのか」を特定する必要があります。最も適切なサービスはどれですか。 A. Amazon CloudWatch B. AWS CloudTrail C. AWS Config D. AWS Trusted Advisor
考え方はこうです。キーワードは「誰が・いつ・操作したか」。
- A CloudWatch は“性能・状態”(CPUなど)を見るもの → 操作者は分からない。除外。
- C Config は“設定がどう変化したか”は分かるが、“誰が”の追跡は主目的でない。
- D Trusted Advisor は改善の助言。無関係。
- B CloudTrail が「誰が・いつ・どのAPIを叩いたか」を記録する監査証跡。これが正解。
もし問いが「CPU使用率を監視したい」ならCloudWatch、「S3が公開設定になっていないか評価したい」ならConfig、とキーワードで決め手が切り替わるのが分かります。紛らわしいペアは、この“一言の決め手”さえ押さえれば選択肢を消していけます。
読んでみよう
紛らわしいペアは「一言の決め手」で覚えるのが効きます。特にSG/NACL、CloudWatch/CloudTrail/Config、購入オプションの3種は毎回のように問われます。