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AWSコース · 第9章 料金・請求・サポート · レッスン48

AWSの料金の考え方 ― 従量課金と無料利用枠

導入

AWSの料金は「使った分だけ払う」が大原則です。電気や水道と同じで、契約して待機させておくだけの固定費ではなく、実際に使ったメーターの分だけ請求されます。

説明

AWSの料金モデルは従量課金(Pay-as-you-go)です。前払いの大きな投資が不要で、使った分だけを後払いします。課金される対象は、ざっくり次の3つに集約できます。

  • コンピュート … サーバー(EC2など)を動かした時間・性能に対して。
  • ストレージ … 保存したデータ量に対して。
  • データ転送 … AWSの外へ出ていく通信量(アウトバウンド)に対して。入ってくる通信(インバウンド)は基本的に無料です。

データ転送は「どこからどこへ流れたか」で料金が変わります。ここは試験でも狙われるポイントなので、方向ごとに整理しておきましょう。

通信の方向料金の考え方
インターネット → AWS(受信/イン)原則無料
AWS → インターネット(送信/アウト)有料。毎月一定量の無料枠のあと、転送量に応じて課金
同じAZの中(同じサブネット内など)プライベートIPでの通信は原則無料
同じリージョンのAZ間少額だが課金される(だから冗長化の設計ではAZ間の通信量も意識する)
リージョン間課金される。東京→大阪のようにリージョンをまたぐ複製はコストがかかる
CloudFront 経由での配信オリジン(S3など)からCloudFrontへの転送は無料、CloudFrontから利用者への配信は有料

「入ってくるのはタダ、出ていくのは有料」を軸に、AZ間・リージョン間にも料金が発生することを覚えておけば十分です。

さらに、AWSには3種類の無料利用枠(Free Tier)があります。

種類内容例
12か月間無料アカウント作成から1年間EC2 t2.micro を月750時間
常に無料期限なしLambda の月100万リクエスト
トライアル短期間のお試し一部サービスの体験利用

料金を語るとき大切なのがTCO(総所有コスト)という視点です。サーバー本体の値段だけでなく、電気代・場所代・運用担当者の人件費まで含めて、オンプレミスとクラウドを比べます。AWSは初期投資と運用の手間を減らせるため、TCOで見ると有利になることが多いのです。

コンピュート 動かした時間 ストレージ 保存したデータ量 データ転送 外向きは課金 内向きは無料

具体例

プログラミングを学ぶ学生が、練習用にWebアプリを1つ動かす場面で考えてみましょう。

  • 無料利用枠を使う … アカウント作成から12か月間は、t2.microのEC2を月750時間まで無料。1台を常時起動しても750時間なので、実質タダで1年間練習できる。Lambdaは「常に無料」枠で月100万リクエストまで0円。
  • 課金が始まるのはどこか … 学生が調子に乗ってサーバーを2台起動すると、2台分で750時間を超え、超過分から課金が始まる。また、大量の画像をアプリの外(インターネット)へ配信するとアウトバウンドのデータ転送料が発生する。一方、画像をアップロードして受け取るインバウンドは無料。
  • TCOの視点 … もし自宅にサーバーを買って24時間動かしたら、本体代に加えて電気代が毎月かかり、壊れたら買い替え。クラウドなら初期投資ゼロで、使わなくなれば止めるだけ。総額(TCO)で見るとクラウドが軽い。

「まず無料枠で試し、超えた分だけ・外に出す通信だけ課金される」——AWSの料金感覚は、この学生の例でつかめます。

読んでみよう

「使った分だけの従量課金」「データはアウトが課金・インは無料」「無料利用枠は3種類」——この3点はそのまま試験に出ます。

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